勝ち癖がつくと考えるようになる~子ども時代②

大人になるまでの間に「夢を諦める」という経験をしてきた方は多いのではないでしょうか。「今とれる選択肢の中でこれがベストかな?」と考え、現実的な選択をしてしまう人は多いと思います。一方で、今、夢を叶えながら成功している人、成功への道を歩んでいる人に共通するのではないかと思う「子ども時代」の特徴について考えてみます。

こんにちは!エッセンシャル出版社の小林です。

【プロフィール】
大学卒業後、年中~小学校6年生までの子を対象とした塾、花まる学習会に入社。将来メシが食える大人になること、魅力的な人になるということを教育理念の事業で、授業や野外体験の引率などを行う。授業など子どもたちに関わる傍ら、広報部、講演会事業、ブロック責任者などあらゆる業務にも携わる。現在はエッセンシャル出版社で、本づくり、広報など、出版業に関わる全てに携わる。
エッセンシャル出版社: https://www.essential-p.com/

私は、今世の中で活躍しているいろいろな人を見て、その人たちが、「どうしてそのような考えに及ぶようになったのか」を知ることが趣味です。

ただ、そこで共通項を見つけ「活躍する人になるには、これが必要だ!」と言いたいわけではなく、いろいろな経験を「そういう活かし方があるのか!」と知ることが好きなのだと思います。

今回は「勝ち癖」について、考えていきたいと思います。

私は、小学生の頃から、「いつもこの子はじゃんけんに勝つな」とか「この子は、勝負ごとになった途端、いわゆるテストの点数を取る能力の有無に関係なく、正解するんだよな~」とか思いながらクラスメイトを眺めていました。

不思議と「勝ち癖」がある子っているんですよね。

そんな小学校のメンバーが集まる同窓会が大人になってからありました。その時に、皆でレクリエーションのようなゲームをしました。私は始まる前から、「あ、この人がいるチームが勝つな」「あ、このチームはきっと負けるな…」と直感しました。

皆、大人になっているので、一人一人の現在の運動神経とか運動不足とか知識量などは、全くわかりませんでした。でも、ゲームを楽しみながらも「勝つ」ということを意識しているチームと、ただ楽しめればいい=「負けてもいい」と思っているチームとの差が明らかにあったのです。

他にも、大人になってから、コミュニケーションの一環でレクリエーション的なチーム戦をしたり、スポーツで交流をすることが度々ありました。そのような時にも、ハッキリ出るのは、負け癖を持っている人と、勝ち癖がある人との差です。

負け癖がある人というのは、何をするにしても、最初から勝てると思わず、そこまで工夫もせず戦うのです。一方で、勝ち癖がある人というのは、ただの些細なゲームでも、ルールをよく考えて、「こうするのがいいのでは?」とか「他の人が考えなさそうなこういう戦法はどうか?」などと提案することが多いのです。

もちろん、自分の特性によって、運動はあまり得意ではないとか、○○は得意ではないとかはあると思います。でも、子どもの頃から、何かしらで勝ち癖をつけた人は、「苦手でも、2位なら狙えるのではないか?」とか「得意でなくても、こういうポイントでは勝てるのではないか?」など、いろいろと工夫をするのです。

私は、この「工夫する力」というのは、大人になって、仕事をする場面でも表れてくるのではないかという仮説を持っています。

『学校は行かなくてもいい』の著者、小幡和輝さんは子どもの頃からゲームが大好きで、ゲームを何千時間もプレイしていたそうです。ゲームをやり続けた結果、お惣菜をつくるアルバイトをするときも、ゲームのように、「どうしたら効率的にできるか?」ということを追求し、最短で最高のパフォーマンスをする手順などを生み出しながら、楽しんでいたそうです。さらに小幡和輝さんは『ゲームは人生の役に立つ。』という書籍も書いています。

ゲームが強い人がビジネスでも成功しやすい~「遊戯王」カードで磨く、仮説検証とルールを掴む力

 

結局、何かで勝つということは、最初はたまたまであっても、その後、勝ち続けたいと思うときに、自然に、何に対しても、工夫し頭を使うようになるのだと思います。だからこそ、「勝った経験」→「勝ち癖」までいく何かを持っていることは、大人になったときの価値になると思うのです。

ですから、子どもには、スポーツでもいい、競技でもいい、頭を使うものでもいい、何か一つでも、勝ち負けがつくものにおいて、「勝つ」という経験を、「勝ち癖」を、つけさせてあげるといいのではないかと思います。なかなか「勝ち続ける」という経験ができそうにない子の場合は、例えば、ほとんどライバルがいない、先にやっている人が有利といった意味で、「競技人口が低い」スポーツ、競技、ゲーム等を選んで、やらせてあげるのも一案かもしれません。

はたして、どれくらい勝つことに慣れたら、もしくは勝ち続けたら、「勝ち癖」となるのか?それは人それぞれなのだとは思います。

例えば、大人になったいま、「あなたは足は速いですか?」「算数、数学は得意ですか?」といった質問に、どのくらいの大人が「はい」と答えるでしょうか。

そして、この質問に「はい」と答えた人が、自分の足は「速い」と判断した基準はなんでしょう?実際、「何秒以上なら速い」という基準ってないですよね。

また、算数、数学も、「自分は得意である」と思っている人の、それを判断した基準はなんでしょう?そこにも、一般的な基準は本来無いはずです。

そして、この質問に「いいえ」と答えた人、つまり、「自分は足はそんなに速くない」と思っている人、「私は算数・数学は得意ではない」と思っている人の方が、この質問に「はい」と答えた人よりも、実際には足が速いことや、算数・数学の問題で点数が取れるということもあると思います。

つまり、大人になれば、実際に「速いかどうか」とか「得意かどうか」とかは、自分の考えているレベルだけでは、正確にはわからないですし、それが本当にそうかどうかは、あまり必要ではないことも多いのです。ですから、実は、本当にそうかどうかよりも、「自分は勝ち経験が多い」「よく勝つ」「得意な方である」という認識ができていることの方が、大切な場合も多いのだと思います。

私自身も、親に「あなたは運がいいよね」「クジとかもよく当たるよね」と言われて育ってきたこともあり、「あ~私って運がいいんだな」「ラッキーで勝てることが多いな」と思ってきました。

実際の「勝ち経験」からの「勝ち癖」、そして大人がかける言葉の力で「勝ち癖」やどうしてかわからないけど「勝っちゃう運」などをつけることができるのではないでしょうか。

今回、子ども(時代)から学んだことは、「勝ち癖は人生を切り開く」「勝つ経験が、ビジネスでも工夫して伸びようと考える意識につながる」「運がいいと思い込んだ人は、ずっと運がいいという人になれる」ということです。

 

↓↓勝ち癖・運がいい人の権化を感じられる動画です↓↓

㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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