ひまがあるとついついゲームをしてしまうという皆さん。時間とお金を費やして、あなたが手に入れたものは何ですか?
「サッカーや将棋ならいいけどゲームはダメ! 」
「ゲームなんて何の役にも立たない! 」――そんなふうに親から言われてきたのに、結局いまもゲームから離れられないあなた。
あるいは、自分が親になったとき、同じことを子どもに向かって言っているあなた。
それって、どこかで方向転換をしないといけなくありませんか?
10年間の不登校中、ゲームに“3万時間”を費やしたという著者は、高校生のときに起業して社長となり、その後は国から「内閣府地域活性化伝道師」にも任命され、地域活性化などの仕事に情熱を注いでいます。
では「いつ、どこで」社会人として必要なスキルを学んだのでしょうか?
じつは「ゲームを通じて学んだのだ」と著者は言います。あなたが気づいていないだけで、ゲームにはスキルを高める要素があるのです
一般的に「囲碁や将棋はいいけど(テレビ)ゲームはダメ」という認識がある中で、著者はゲームの「良い面」やその効果について、実体験を踏まえて一つひとつ丁寧に検証していきます。
また、「スポーツ、脳科学、ゲーム、教育」それぞれの分野の識者との対談を通じて、ゲームの置かれた状況や今後の展望、教養や生き方にゲームが及ぼすさまざまな影響などについて詳らかにしていきます。
ネットが世界をつなぎ、AIが人間に取って代わる時代となり、ゲームはデジタルの世界で確固たる地位を築いています。
今後も伸び続けていく成長分野のひとつであり、そんなゲームの「良し悪し」を評価する時期はもう過ぎました。
ゲームはすでに生活の一部になっているのです。
したがって、良し悪しではなく、「どうすれば役に立つのか」をポジティブに考える必要があるのではないでしょうか。
そのきっかけになるのが本書です。「ゲームでスキルを高めて仕事や勉強に活かせるならそうしたい! 」「わが子がゲームにハマって困っている」という方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
『ゲームは人生の役に立つ。』小幡和輝
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