【こころのスイッチ】 プロローグ・・・ニッポンの心を忘れない

ニッポンの心を忘れない。

今、私たちに必要なもの=それは、「こころのスイッチ」という「道標」(みちしるべ)。

生きる道標としての言葉のスイッチ。

これからの時代に、大切なことは、日本の文化・言葉・習慣の中にある。

collaboration with NPO法人「日本道徳道標協会」

●良い人を増やす

●良い社会を築く

●社会貢献を通じてステークホルダーとの 新しい関係性を築く

これからの時代に必要な道徳道標学を提唱する。

PROLOGUE

『ニッポンの心』

江戸から明治の時代、日本に訪れた多くの外国人が日本人の素晴らしさを絶賛してきました。
彼ら曰く「日本人は、幸福そうな笑顔を持ち、陽気でよく笑う、礼儀正しく親切、子どもが大切にされている、動物と共生し、仕事や生活そのものを楽しむ」

それが多くの外国人の共通した意見で、その日本人の特徴は一部の地域や階層だけではなく、庶民の隅々まで行き渡っていたということにあらためて驚きます。

大正時代に来日した、かのアインシュタインも日記に「厭味もなく、疑い深くもなく、人を真剣に高く評価する態度が日本人の特色である。彼ら以外にこれほど純粋な人間の心を持つ人はどこにもいない。この国を愛し、尊敬すべきである。もし、地球上に大異変が起きたときに、唯一残したい国は日本国である」と綴っています。

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かつて日本では、他人同士が、相対立するのではなく、無関心に勝手にことを進めるのでもなく、同じ目的を持つ家族のような存在として、自然に協力体制が生まれていく関係が営まれていたはずです。

「足りないものをマイナス」とはとらえず、「足りないものを新しい可能性」として積極的にとらえていく土壌があったはずです。

「まつり・寺小屋・連・長屋」といったコミュニティを通して、年齢層に関わらず、つながりまじりあい、一生、学び成長することを良しとする文化があったはずです。

いただきます、ごちそうさま、おかげさま、お稽古、おすそ分け、道場、足るを知る、もったいない、持ちつ持たれつ、わかちあい、おもてなし、おたがいさま、気くばり、お天道様が見ている・・・などなど、
日本人が本来持っていた『ニッポンの心』を忘れないための、「こころのスイッチ」。シリーズでお伝えします。

■日本人は、一人一人の人生を通して、この時代に「祭り」と「宴」を生み出せるはず。

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日本は、四季折々の季節を通して豊かな自然に恵まれている国です。
日本人は、その自然と共存しながら、多彩な文化を生み出してきました。

日本には、ざっと数えられるだけでも、約60万の祭りと踊りがあると言われています。

豊かな自然とわかちあい、 人と人を通して、様々な地域と地域、国と国を結ぶもの・・・それが日本の祭りです。

祭りの際、古より必ず行われてきた無礼講。地位も身分も取り払って楽しむ宴を日本人はずっと大切にしてきました。

だからこそ、日本で行われる様々なイベントや催し物、行事などは、本来、祭りと宴の精神で、主役も脇役も黒子も観客も皆が一緒になり、性別・国籍・思想信条・健常者と身障者などの垣根を越えて、日本の「無礼講」の精神を発揮することができるはずです。

■日本人は、あり方を通して、「心意気」を世界に発信できるはず。

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「困っている人がいたら、どうしたらいいか工夫しよう。理由などない。強制されなくても、進んでやろう」
それが日本人に長く培われてきた「心意気」という文化です。

「たった1人のために心をこもったものを創ろう。難しい注文にも誇りと遊び心を持って応えよう」
それが日本の誇る「職人魂」です。

「わけへだてない、本当の優しさ」が日本では大切にされてきました。

それが日本の「底力」の源です。

だからこそ、例えば、日本で共用品というユニバーサルデザインが飛躍的に発展してきたように、「人のため、それが、また、自分のため」利他=利己のスタンスで、日本は底力を見せることができるのです。

■日本人は、自分の居場所を通して、あらゆるところに、「美しい場」を表現できるはず。

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日本人にとって、「弱さ」とは「強さ」の欠如のことではありません。

うつろいやすいもの、儚いもの、小さいもの・・・日本人は、そこに「わびさび」を感じ、「美」を見出し、「あはれ」を表現し続けてきました。

この日本の繊細な感覚は、「ジャパネスク」「クールジャパン」「ジャポニズム」などと呼ばれ、世界が憧れ、世界に影響を与えてきたのです。

だからこそ、どんなに苦しい最中でも、一見、弱者に思われてしまうような時にこそ、日本は、きっと、真の美しさを表現することができるのです。

㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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