Youtubeの先の双方向メディアと出版のあり方

こんにちは!エッセンシャル出版社の小林です。

本日のミライ会議では、編集部の磯尾さんと「Youtubeの先のメディア」について考えてみました。

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1、Youtubeは上の世代の人が見るようになる

時代の流れ的には、まず若い世代が新しいシステムに飛びつきブームとなり、段々と上の世代の人が受け入れていくのが一般的です。

ざっくりとしたメディアの変遷で言えば、ラジオ→テレビ→インターネット→スマートフォン&YouTubeという流れを辿ってきたのではないかと思います。

今、テレビは、視聴者層を見ても、対象の中心が「高齢者の方」となってきていますが、Youtubeもだんだんとそうなっていくのではないかと予想しています。現に、数年前に比べて、30~60代のYouTube視聴頻度は格段にあがってきているようです。

実際、今、youtubeで、エッセンシャル出版社が配信している「あり方研究室」というラジオ番組(字幕付き動画もアップ中)の動画の視聴者も、ほとんどが40~60代の方となっています。

2、Youtubeの次にくるメディアの特徴は?

では、これから、Youtubeの先には、どんなメディアが生まれ、注目され、流行していくのでしょうか。

一つの仮説としては、インタラクティブなメディアとして、「双方向のやりとり」ができるものが、考えられます。

もちろん、今でもYouTubeの生配信ではチャットでやりとりができたり、ライバーと呼ばれる人の中では、オンタイムのコメントを読みながらやりとりしている方も多くいます。

その双方向のやりとりが重視されたメディアが来るのではないか?という兆しとして考えているのは、Twitterやインスタで、割と最近始まった「アンケート機能」があります。

これは、様々な問いに対して、2択や4択のアンケートができて、アンケートに答えると、そのアンケートに参加した人が、どのくらいの割合で何を選んだのかが見えるというシステムです。

これは、もしかしたら、「双方向のやりとり」という希望を叶える、はじめの一歩のシステムなのかもしれません。

こういった兆しからも、これまでの発信者と受信者が明確に分かれるメディアではなく、双方向のやりとりが中心になるメディアが、次に出てくることが予想されます。

3、受信したい人と双方向のやりとりがしたい人、それぞれの需要にこたえるメディア

誰もが気軽に発信することができるようになる時代、更に双方向のやりとりもできるようになってきている時代ではありますが、やはり、「受信専門がいい」という人も一定層はいると思います。

そういった「受信専門がいい」と思う人と、もっと双方向のやりとりがしたいと考える人とでは、見る(参加する)メディアは、これからどんどん変わっていくでしょう。

前者はテレビやYoutubeという一方向的なメディアが依然、心地よく感じるでしょうし、双方向のやりとりを求める人は、別のメディアやシステムに心地よさを感じ、移行していく流れが生まれていくのでしょう。

4、双方向、参加型の新しいメディアを求める人に、出版社としては何ができるのか?

この次代の人たちが求めている「双方向、参加型」という流れは、エッセンシャル出版社が理念として掲げている「共創=Co-Creative」というテーマの実現とつながっていると、個人的には思っています。

4-1、未来の読者へのシェア会

今、エッセンシャル出版社が、著者の方と共に行っている、「未来の読者の方々に原稿を読んでいただいたり、ワークをしていただいてご意見、感想を伺うシェア会」などの取り組みは、少しでもこの双方向のやりとりを増やす一助になっているのではないかと思っています。

4-2、「未来の読者とどのようなやりとりがあって、この書籍はできあがったのか」という制作プロセスを含めてのコンテンツ

また、4-1でやっているようなシェア会などを通して、制作の過程での揺らぎや迷い、制作中に、どんな意見があり、どのようにして企画を採用していくに至ったのか、どんなふうに方向転換を決めていったのかなど、出版社・著者・未来の読者の方々との双方向のやりとりも、それらも含めたものがコンテンツとして捉えると、こういう過程を公開していくというのも、面白いのではないかと考えています。

4-3、編集者の原稿チェック、解説

また、これまで公開していない情報の中で、今後、価値になり得るものという視点でいうと、たとえば、編集者の原稿チェックの解説動画も面白いのではないかと思います。編集者がどのような視点を持って、それぞれの原稿を校正しているのか、どういう意図で言葉を編集しているのか等は、今までは表に出してこなかった情報ではありますが、完成した作品だけではなく、過程から、読者の方と共有するという意味で、価値になっていくのかもしれないと思います。

4-4、企画会議から出版までの会議録の公開

また、本が出るまでの著者との打ち合わせ、会議を公開するのも面白いかもしれません。自分たちにとっては、当たり前の何気ない日常の業務も、もしかすると、別の業種の人からしたら、「目から鱗の視点」になっていることもあるのではないかと思います。

(まとめ)

今回は、Youtubeの先のメディアとして、「双方向のやりとり」【インタラクティブなメディア】という方向性があるのではないかという仮説を立てて、考えてみました。

これまで、出版社ができる双方向のやりとりとして、発売前の読書会などは行ってきていましたが、それでは、まだまだありきたりだなと感じています。もっと、Co-Creativeに繋がりそうなこと、今まで「価値になっていなかったもの」を見つけることを意識して、次代の流れを見据えながら、新たなチャレンジをしていきたいと思います。

2020年は、いろいろと新たな試みを始めましたが、2021年はそれらの試みをうまく繋げていき、より読者の皆様に還元していけるように、さらに価値創造に邁進してまいります。

㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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