「人間の可能性に、限界はない」伝説のメンター・大久保寛司’s RADIO「あり方研究室」VOL.71

大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!

第71回のテーマは「人間の可能性に、限界はない」です。

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■VOL.71「人間の可能性に、限界はない」

GUESTは、谷野雅紀さん。前編です。

こちらからお聞きいただくことができます。↓


これまでの「あり方研究室」の再生リストです。

こちらから、過去のGUESTの対談は全てご覧になれます。

https://youtube.com/playlist?list=PLvUYkPOFnpyS2iLp9MnVMW4DXWfN8TjZn

大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。

2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。

所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。

そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。

これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。

これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。

〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司

「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。

共に学んでいきましょう!

今回のGUESTは、谷野雅紀さんです。

谷野雅紀さんの考える「回復する力」とは何か。

これまでの常識を変える活動を続ける谷野雅紀さんと、大久保寛司さんの「人間の生命力」の洞察に溢れた、お二人の対話を、是非、ご覧ください。

【谷野 雅紀(たにの まさき)】さん

J-Workout株式会社 COO/CTO

医療従事者を目指すさなか、脊髄損傷を患った友人より、米国サンディエゴにある世界初の脊髄損傷回復施設「Project Walk」の存在を知り、衝撃を受ける。その後、友人がPWでトレーニングを開始するため、通訳および介助者として共に渡米する(2005年)。そこでトップトレーナーとして働いていた唯一の日本人、故・渡辺淳氏と出会い、友人の介助をしながら、渡辺氏のトレーニングアシスタントを務め、自身もPWで技術研鑽を積み、PW独自資格である「脊髄損傷回復スペシャリスト」を取得する。

2007年、渡辺氏とともに日本で初の脊髄損傷者専門トレーニングスタジオ「J-Workout株式会社」を設立する。

現在、東京(江東区木場)、大阪(北区神山町)、福岡(博多区豊)のスタジオに通うクライアント数は500名。申し込み希望者は後を絶たない。また、脊髄損傷に対する再生医療の研究が進むなか、医療機関や研究機関からの注目度も上がっている。経営者として、ヘッドトレーナーとして奔走する日々を送る。

■J-Workout

http://j-workout.com/about/staff/index.html

■Know No Limit “回復にも人生にも限界はない”[谷野 雅紀さん紹介記事]

https://hyper-engawa.com/vol-77-nakatsu/

■【歩行披露イベント】KNOW NO LIMIT 2021 〜「0」を「1」に変える〜


「KNOW NO LIMIT 2021」ご協賛のお願い

VOL.71のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。

■VOL.71人間の可能性に、限界はない

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大久保:皆さん、こんにちは!「あり方研究室」へようこそ。

今日のゲストは「J-Workout」(ジェイ・ワークアウト)脊髄損傷者専門トレーニングジムを経営されている谷野雅紀さんにお越しいただきました。ご自身のやっておられる仕事の内容について、ちょっとご紹介していただけますでしょうか?

谷野:はい、かしこまりました。谷野雅紀と言います。

現在は、東京と大阪と福岡で、「J-Workout」という会社を営んでいます。我々のお客様になる方は、人間の背骨の中を通る「脊髄」という線維の束があるんですけれども、それをある日突然、事故とか病気によって損傷された方々です。

脊髄というのは、脳と末梢である手足をつなぐ伝導路のような役割をしておりますので、そこが損傷すると、その損傷した部位から下の運動麻痺ですとか感覚麻痺というのが起こってくる状態になります。

大久保:なるほど。事故と病気と、両方あるんですね。

病気もあるわけですか?

谷野:「腫瘍」ですとか、「脊髄梗塞」と言います。

脊髄に栄養を送る血管などが詰まってしまい、壊死してしまうという場合もあります。すべて突然起こることです。

大久保:人によって、脊椎から下のほうの動かない場所とか動かないレベルというのは、人によって相当違うんですか?

谷野:はい。たとえば、首の脊髄のところを損傷すると、足だけじゃなくて、手も麻痺します。「四肢麻痺」と言われる症状なんですけれど、逆に、胸から下ですと、それ以下の下肢とか体幹の少し麻痺が残るような対麻痺(ついまひ)というような形になります。

大久保:そういう方というのは年間でどのくらい出て来られるんですか?

谷野:脊髄損傷で動けなくなる方というのは、1年間に、日本国内で5千人生まれると言われています。

大久保:それまでは普通に動けている方が、動けなくなるということは、落差というか……苦しさというか、落ち込み具合というのがすごく大きいんじゃないかなという感じがするんですけど、どうなんでしょう?

谷野:はい。まずはやっぱり、受容していくという段階ですよね、障害を。

だからやっぱり、かなり時間はかかると言われています。

パッと見、明るく振る舞われている方であっても、ご家族などのお話を聞くと「実は、家ではすごく部屋に閉じこもっているんです」という方も多々いらっしゃいますね

大久保:今のようなお仕事をされるようになったきっかけというのは何なんでしょうか?

谷野:脊髄損傷を負った当事者の青年と、17年……18年前にお会いしまして、その彼からですね、ひとこと「もう一度歩きたい」という言葉を聞きまして。それと同時に、その彼から、日本には、もう一度歩くトレーニングリハビリができる場所はないけれども、世界に唯一、アメリカのカリフォルニアのサンディエゴにそういったトレーニングリハビリができる施設があるということも聞きまして。彼は、首の脊髄をやっていましたので、手のほうも麻痺してたので、車いすも漕げないような重度な障害があったんです。……行きたいけれども、やはり一人ではもちろん行けないということで、「じゃあ、僕が一緒に行こう」と。普通に出会ってから3ヵ月後に、一緒にアメリカに飛びました

大久保:アメリカの施設をご覧なられていかがでした?

谷野:「衝撃」と言いますか……。

ただ、うちのスタッフは理学療法士とかいろいろな国家資格を持ったスタッフが多いんですけど、実は、僕はまったくの無資格者なんですね。

資格が基本なくて、その領域の知識も経験も、何もないわけです。

本当にその彼を「歩かせたい」という思いだけと興味で行ったので、まあ、いい意味で医学の常識がなかったんです。

大久保:そうか、白紙なんだ!

谷野:脊髄損傷者が歩くことを目指しているということには、特に僕は驚きとか違和感もなかったんです。

大久保:このあいだ、ある医療関係者の方も、脊髄損傷になって、少しでも回復するって「あり得ない、聞いたことない」と仰っていました。これが医学の世界の常識なんでしょうね。

谷野:そうですね、2500年ほど変わらない定説になってますね。

基本的には脊髄損傷したら、もうそれ以上は無理なんだというのが定説です。

大久保:そういう知識もなく、そのセンターに行かれて、ある意味、ゼロベースだから良かったのかもしれないですね。

谷野:それは間違いなく、今となっては、自分はそれが “強み” かなというのは思っています。

逆に知識があったら、「基本的に無理だから、アメリカに行ったって、所詮良くならないよ」と、彼を止めているかもしれないですよね。

「白紙の強み」という言葉があるのかどうか、わからないんですけれど、白紙って、リミット(限界)がないわけですよね。

KNOW NO LIMIT=「リミットはないことを知ろうよ」ということで、それが今、会社のスローガンにもなってます。

大久保:今伺った「知っている」というのは、それで「枠組み」ができて、「リミット」が作られてしまうんだと思います。

谷野さんは白紙だったから、まさに「ノーリミット」だったから、まったく何も頭にないからこそ、やっている姿を見て、「なんだ、すごいな」と感じられたんですね。

(つづく)

谷野さんとの対談は中編に続きます。

✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。

■「あり方研究室」VOL.71音声配信

大久保寛司(おおくぼかんじ)

「人と経営研究所」所長

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日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。

特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。

著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。

大久保寛司『あり方で生きる

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■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。

「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。

■「あり方で生きる」音声ナビゲーション

✴︎

VOL.71のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。

44「本気であること」

44 本気であること

これまでの「あり方研究室」はこちらから、どうぞ!↓

㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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