大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!
第58回のテーマは「人の数だけ、人生というドラマがある」です。
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■VOL.58「人の数だけ、人生というドラマがある」
GUESTは、内田明子さん。後編です。
こちらからお聞きいただくことができます。↓
これまでの「あり方研究室」の再生リストです。
こちらから、過去のGUESTの対談は全てご覧になれます。
https://youtube.com/playlist?list=PLvUYkPOFnpyS2iLp9MnVMW4DXWfN8TjZn
大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。
2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。
所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。
そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。
これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。
これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。
〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司
「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。
共に学んでいきましょう!
今回のGUESTは、パーソナルフィロソフィー共育代表の内田明子さんです。
内田明子さんの考える「可愛がられる力」とは何か。
「自分の哲学をしなやかに生きる」内田明子さんと、大久保寛司さんの「成長することの素晴らしさ」のヒントに溢れた、お二人の対話を、是非、ご覧ください。
■内田明子さん
パーソナルフィロソフィー共育代表
日本航空グループ会社にて約15年半客室責任者として乗務。フライトのみならず、教官業務、マネジメント業務、 CA採用面接官等の業務に就く。 JAL再建時、稲盛和夫氏のリーダー教育を直々に受講する幸運に恵まれ、理念経営を深く学ぶ。客室部リーダーとして、フィロソフィを自ら率先垂範しチーム運営に尽力。 2014年、結婚を機に退職。その後、コーチングを専門的に学び、リーダーシップ、接遇、チームビルディングを得意とするオリジナルの研修を企業等に提供。スタッフ一人一人が輝くチームづくりのサポートを行なっている。趣味は、料理とお酒、時々読書。特技は、人に関する記憶力、そして「自分の可能性を信じてみたくなる出逢いとキッカケの場」をプロデュースすること。
■内田明子さんブログ&プロフィール
http://akiko-uchida.com/profile-2
VOL.58のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。
■VOL.58
「人の数だけ、人生というドラマがある」
大久保:実際にアッコさんが入られてから、JALが破綻して、あの時は入社何年目でしたか?
内田:1999年に入社して、私は2014年まで勤めていましたが、2010年の1月のことだったので、ちょうど11年ですね。
大久保:その後の変革の時には、どんな気持ちでした?
内田:2011年の4月、ちょうど10年前が、私の中ではものすごく大きな転機だったなと、今でも思っているんですね。
皆さんも想像されたら思い浮かぶと思いますが、ちょうど東日本大震災があった約1ヵ月後、JALが破綻してから1年ちょっとの時間が過ぎていました。その4月に、私はスーパーバイザーという役職に昇格して、80名の部下を持つことになったんです。
大久保:80名!すごい数ですね。
内田:20名のCAのグループを4つ持つことになったんです。
その時、「今、この国が一番必要としている仕事は何だろう?」と考えた時に、すごく自分の中で覚悟が決まったというか。
その後、スーパーバイザーとして後輩たちにお話しをする機会が何度もあったんですが、私は彼女たちに質問をしたんですね。
「みんなどう思う?」「今、この国が一番必要としてる仕事は、もちろんたくさんあるんだけど、何が一番ありがたいと思われるだろうね?」という風に訊きました。みんな「何だろう?」「何だろう?」と。
私は「被災地に人や物を安全・安心に届ける運送業じゃないかな」と思ったんですね。
それで、「私たち客室乗務員は、航空会社という運送業に心を乗せて働くことができます。この1年間で会社が破綻したことによって、たくさんの方に迷惑をかけてきました。だけど、今この国が一番必要としている仕事は、私たちが毎日やっていることだとしたら、一便一便、一席一席、お一人お一人に向き合って、いい仕事しようよ!」ということを彼女たちに伝えたんです。
そして、4月の13日だったと思います。ちょうど震災があって1ヵ月ちょっと、33日経った時が、仙台空港が復興して、旅客機が初めて下りた日なんです。
朝7時か8時ぐらいだったかな。
仙台空港が津波にのまれてしまってから、初めてお客様を乗せた飛行機が下りたつ、それがJALの飛行機だったんです。その飛行機には客室乗務員が4人乗っていましたが、それが私のグループにいた子たちだったんですね。
私はその日、伊丹空港でマネージャー業務をしていたので、朝イチで仙台空港に着陸をして、そのまま羽田に引き返して、羽田から伊丹に帰ってくるその子たちを待ち受けるというお仕事でした。
私もニュースを見ていたので、きっとあれは日本中というか世界中の人が、息を飲んで観たライブ放送だったと思うんですけど、その子たちを「どんな言葉で迎えよう?」「どんな声をかけよう?」と考えながら、待っていたんです。
そうしたら、その子たちが帰ってきて私を見るなり、泣き崩れたんですよ。
私もどうしていいかわからなくて、ずっとを彼女たちの背中をさすったりして話を聞きました。
彼女たちは、「仙台空港には今まで何十回とフライトをしてきたけれど、小さな窓から見えた仙台の景色が本当に衝撃だった」「お客様がみなすすり泣く声が機内に響き渡った」「だけど、お客様が空港に降りる時に、全員が「連れてきてくれてありがとう」という言葉をかけてくれた。そのことが、本当に嬉しかったし、すごい仕事に就いていると思いました」と話してくれました。
そして、「アッコさんが、『この国が今一番必要としてる仕事って何だと思う?』と言ってくれた意味がわかりました。今まで毎便毎便、ベルトサインが消えたらコーヒーを準備して、コーヒーをお渡ししてって、申し訳ないけど、その繰り返しだと思っているところがあったけれど、その座席の数だけ人の人生があるんだということを私は教えてもらった」と。
ということを、まだ20代前半の彼女たちが泣きながら話すんですね。
私は、その彼女たちの言葉を聞いた時に、ものすごく湧き上がってくる思いがありました。「私はどんなことがあってもこの子たちの今言ったこと、そして、彼女たちがどんな壁にぶつかったとしても絶対に味方でいる、私が絶対にこの子たちを守ってみせる」という気持ちが湧き上がってきたんです。たぶん、その時の気持ちが、私のリーダーシップの原点だと思っています。
今も、何かがある時、例えば、研修で自分が登壇する時にも、その時のことが思い浮かぶんですよね。だから、研修で「俺にはできない」と言ってる子たちがいても、なんか火がつくんです。その時のあの感情は、私の中に、今もずっと真ん中にあります。
大久保:いろいなドラマがありますね。
内田:はい、いろいろなドラマがありました。今のお話もほんの一部なんですけど、たくさんの触れあいがあって、たくさんのドラマがあって、それが私の宝物ですね。
✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。
大久保寛司(おおくぼかんじ)
「人と経営研究所」所長
日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。
特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。
著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。
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