大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!
第5回のテーマは「心を込めて動く」です。
■VOL.5 大久保寛司’s RADIO「あり方研究室」 〜「心を込める」〜
GUESTは妃乃あんじさん。中編です。
前編はこちらです↓
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大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。
令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。
これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。
これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。
〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司
「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。共に学んでいきましょう!
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「あり方研究室」VOL.5
今回のGUESTは、元宝塚歌劇団娘役で、現在は、一般社団法人Huuugの代表理事・妃乃あんじさんです。
妃乃さんは、宝塚歌劇団月組娘役として9年間舞台を務め、退団後は被災地復興支援として、次世代を担う子どもたちが夢と心を育み、力強く成長できるようなステージをプロデュースされています。
妃乃さんが代表を務める「一般社団法人Huuug」は、独自で開発した「Huuugなりきりステージ(幼児向け情操教育プログラム)」をはじめ、様々な「イベント(大人向け宝塚ショーなど)」「講演会(自治体・企業様向け)」を通して、より多くの人々と笑顔と感動の共有ができるように、宝塚歌劇団出身者のプロの技術によって人々の心の健康に寄与することを目指しています。
VOL.5のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。
VOL.5「心を込めて動く」
宝塚歌劇団での最後の公演、その半年前に、妃乃さんは、最大の理解者であった最愛のお母様を亡くされてしまいます。
宝塚を辞めた後は、自分が全身全霊でお母さんを支えていこうと考えていた妃乃さん。お母さんが亡くなった11日後に、東日本大震災が起こりました。
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大久保:震災支援では、ボランティアの団体を作って、沢山の方を現地に連れていって、陣頭指揮もされてましたよね。
妃乃:ボランティアは個人で2年間、法人として3年間、そのあとは、一般社団法人Huuugとして継続しています。
まずは現地に足を運んでいただくボランティアツアーをやっていました。
その時には、バスガイドをさせていただきました。
ボランティアって、あまり明るいイメージがないじゃないですか。
もちろん、明るいイメージはなくていいんですけど、参加していただいたり、続けていく中で、自分のチャレンジややりたかったことにも繋がっていくという側面も、継続していくための1つの大事な要素なのかな、長く続けていくコツなのかなと感じていたんです。
大久保:現地のご年配の人がじっとしているだけではあまりよくないということで、フラダンス教室も開催されたんですよね。
妃乃:宝塚では、タップダンス、日本舞踊、全部やるんですけど、フラダンスはやったことがなかったんです。大阪で、フラダンスを習ってから、皆さんにお教えしました。フラダンスは、有酸素運動で誰でも簡単にできるということでしたし、現地では生活不活発病という身体が固まってくる症状も見られたので、始めました。
フラダンス教室を開いたのが、個人でボランティアをした日から2年経っていました。
おじいちゃん、おばあちゃん、若い人たちも来てくれましたが、実はここで、冒頭にお話をした、漁師のお父さんが繋がってくるんです。
最初にボランティアをした時に、「宝塚あがりのお嬢さんに何がわかる!出てけっ!」て言われた漁師さんです。
その漁師さんがいるところに2年間、毎月通っていました。
その方は、顔を合わせても挨拶してくださらなかったんですよね。
でも、続けていました。
自分に対して間違ったことをしてなければ、いつかは心が通い合う日が来るかもしれないと思っていました。
そして、そのフラダンス教室を開いた日の、最初のひとり!
記念すべき第1号が、まさかのその漁師さんだったんです。
「せっかく頑張って準備してきたのに、またやめさせられる!」と思っていたら、漁師さんが、一言ポロリと「おらに似合うスカートどれだ?」と仰ったんですよ。
「お父さんも一緒にやってくださるんですか?」って聞いたら、
「んだね」って。
「何色が好きですか」って聞いたら、「おら、赤が好きだ」って言ったんです。
その漁師さんは私の斜め後ろにピタッとくっついて、最後までずっとフラダンス教室を楽しんでくださいました。
怒鳴られてから2年経って、初めての会話だったんです。
自分がどれだけ心を込めてやっていたとしても、伝わるまで2年かかったのは、私にとってもすごく大事な経験でした。
諦めないで通っていて、本当に良かったなと思いました。
ボランティア活動は、宝塚では学びきれなかったことを、出会った方々にたくさん学ばせていただきました。
大久保:宝塚の方は、ある種、独特の空気に包まれているんですよ。素人から見ると。当初は、「売名行為で来たんじゃないか?」と思われたのかもしれないですね。でも、半年、一年と続く人って、そうはいないです。
あんじさんが、ずっと心を込めて活動を続けていく中で、「これは本気だな」という想いが、漁師さんの心の扉を開かせたんでしょうね。
妃乃あんじさんのお話は、VOL.6 後編につづきます。
✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。
大久保寛司(おおくぼかんじ)「人と経営研究所」所長
日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。
特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。
著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。
大久保寛司著『あり方で生きる』
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■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。
「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。
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VOL.5のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。
25「心を込めて話す」