大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!
第53回のテーマは「人がつながる、不思議な学び場」です。
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■VOL.53「人がつながる、不思議な学び場」
GUESTは、中田俊さん。前編です。
こちらからお聞きいただくことができます。↓
これまでの「あり方研究室」の再生リストです。
こちらから、過去のGUESTの対談は全てご覧になれます。
https://youtube.com/playlist?list=PLvUYkPOFnpyS2iLp9MnVMW4DXWfN8TjZn
大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。
2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。
所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。
そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。
これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。
これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。
〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司
「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。
共に学んでいきましょう!
今回のGUESTは、京都四条烏丸で、『学び場 とびら』を運営する中田俊さんです。
中田俊さんの考える「これからの時代の場のあり方」とは何か。
「自然体で新しい可能性をどんどん拓いていく」中田俊さんと、大久保寛司さんの「新しい時代の場」のヒントに溢れた、お二人の対話を、是非、ご覧ください。
■中田俊さん
株式会社夢びと しゃちょー
1979年大阪生まれ。洛南高校卒業。神戸大学中退後、弁当配達スタッフから一念発起し、28歳で税理士試験合格。全国の素敵な経営者と出逢い、自分の会社をまず『いい会社』にすると決める。新しい価値観と出逢う場創り、共創プロジェクトとして、コフィーリングスペース『学び場 とびら』を運営中。
■中田俊さんインタビュー記事
http://www.rinen-mentor.jp/interview/
■「学び場 とびら」
https://kyoto-iju.com/space/ba_05
VOL.53のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。
■VOL.53「人がつながる、不思議な学び場」
大久保:皆さま、「あり方研究室」へようこそ!今日は、何をやっているかよくわからないんですが、メインは、税理士事務所を経営されている中田俊さんにお越しいただきました。中田さんは、京都の四条烏丸に大きなビルのワンフロアを借りて、『学び場 とびら』を運営されています。
中田:ちょうど3年前ぐらい、寛司さんと塾をやり始めてから、いろいろな変人にたくさん出会わせていただいて、だんだん自分でも「チャレンジしてみたいな」みたいな気持ちがすごく出てきていました。『学び場 とびら』という場所は、「何をやりたいか」というのはあまり明確ではなかったんですけど、とりあえず、いろいろな方が集まってくる場所を作りたいなという思いがあって、偶然京都のビルのワンフロアが空くというので、とりあえず借りてみようかということでスタートしたんです。
この場所で起業される方がいたりとか、お仕事される方もいたりとかするので、人だったり物だったりいろいろなものが集まってくるようになっていて、僕も全然よくわかってないことがたくさんあります。
大久保:今、『とびら』には物理的に何が置いてあります?
中田:いろいろです。コロナで飲食店さんに卸す予定だった米が出せなくなったという農家さんから、米が1トン、梨も1トンとか、とりあえず食糧がやたらと届くようになったんですよ。それ以外にもお菓子屋さんから、煎餅が3千枚とか。ゴミを堆肥化するコンポストもありますし。
あとは、寛司さんもよくご存知の「アフリカドッグス」の在庫がいっぱいあります。この場所は、鍵もないんですよ(笑)。セキュリティも特にないので、防犯カメラなし、鍵なし……。
大久保:この場所には、本当に面白い人が集まってきますよね。
中田:このフロア自体に管理人もいないので、誰が来ているのかも僕自身があまりよくわかっていないんですけど。
大久保:本当に不思議な場所ですよね!
時々誰かが勝手に寝て、あと学生さんが来たりとか。
こうなることは、想定されていました?
中田:そうですね、子どもも、時々中学生とか小学生とかも来ますけど、特にコロナになってからは、高校生や大学生のインターン生をうちでも受け入れるようになりました。『とびら』の中には、アフリカドッグスを含めていくつか面白い会社が入っていて、それぞれインターン生を受け入れていて、どこのインターンかもよくわからないぐらいごちゃまぜになっているんです。「みんながみんなのインターン」みたいな形で、いろいろ動いている感じですね。
大久保:じつは『とびら』に来る学生さんたちとも、私は随分お話しする機会に恵まれるんですね。通常の世界ではちょっと生きていくのが難しいとか、評価されないという人たちが、ここに来ると、生き生きするんですよね。『とびら』は、まさに、これからの「人が育つ場」「つながる場」だと思います。人と人とのつながりから、いろいろなものが生まれていますよね。
中田:コロナが引き金になっているということもあると思うんですけど、学校に行きづらくなった女子高校生がインターンでうちにやってきて、今まで散々まわりから否定されていたのが、「まあ、そんな考え方もあるよね」みたいな感じでゆるく受け入れられて、今では一緒に飲食店を経営しているということもあります。
大久保:その高校生の方にも、私は直接何回かお会いしてるんですけど、ものすごくセンスがあって、頭の良い方なんです。
彼女は、ドイツに行っていたことがあって、ある意味、海外の教育というのは個性を尊重しますが、日本に戻ってきたら、型に嵌められてしまう。この型を出ようとすると叩かれてしまうというところは、根底から日本は変えていかなきゃいけないだろうと、私は思っていますが、彼女はそれでうまくいかなくて、引きこもりみたいな形になってしまっていたそうです。あるとき、保健室で「あなた、『とびら』というところに行ったらいいよ」と言われたのがきっかけで、『とびら』に来て、いろいろなことを話すと、「いいね!」「いいじゃない、やったら?」という大人ばっかりだったと。従来の「枠」で見ない大人たちの集団。日本に戻って否定されてばかりだったのが、全肯定だったそうです。
そういう人間を、今の学校というのは潰しちゃうのかなということは、ものすごく感じますね。今の教育は、少しでもエッジが利いていると削ぎ落としてしまう、エッジをまるく切れない刀にしてしまう・・・それが標準というのは、残念な気がしています。
そういう意味では、『とびら』というところは、まわりが磨きをかけてくれるような人が多いので、そういう人たちが逆にエッジに磨きをかけられる場所ですね。彼女が、飲食店の経営に参加する経緯はどんな感じだったんですか?
中田:コロナで閉店になった飲食店があって、僕がいろいろな人と一緒にやれたらいいかなという募集をしたら、「私、やりたいです!」っていうふうに言い出して……。当時、彼女は高校3年生の秋ぐらいだったので、センター試験直前みたいな時期でした。「私は、今、大学に行く理由が見当たらないので、大学に行くのをやめて、一緒に起業します」と言い始めて、今、頑張って、飲食店をやっています。
大久保:今、20歳前後の若い人たちの話を聞いていると、本当に「軸が違う」という風に感じます。そういう人たちが、中田さんのところに集まってくるんですよね。
(つづく)
中田俊さんとの対談は中編に続きます。
✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。
■「あり方研究室」VOL.53音声配信
大久保寛司(おおくぼかんじ)
「人と経営研究所」所長
日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。
特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。
著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。
大久保寛司『あり方で生きる』
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■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。
「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。
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VOL.53のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。
15「子どもからも学べる」
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