Q.何回、噛めばいい?A.噛む回数は大事ではありません。【人生にスイッチを!あなたの疑問について、真逆から考える】

様々な疑問や悩みに、真逆から考えてみる「人生にスイッチを!Q&A&S」。

このシリーズは、『子育てスイッチ』の著者である、天才歯科医の川邉研次先生が、一長一短のある方法ではなく、体全体を考えたときの視点を教えてくれる企画です。不定期で更新です。真逆で考えてみる視点を持つことで、皆さんの子育てが、人生が、より楽しくなりますように。

【人生にスイッチを!】

Question.「よく噛んで食べること」が消化に良いと言われます。何回、噛めばいいのでしょう?

Answer.噛む回数が大事なわけではありません。大事なのは「唾液」です。


Switch.よく噛んで食べることを意識するよりも、「刺激唾液」を出すために、歯ブラシを長い時間咥えていましょう!

「刺激唾液」は、消化を助けるだけでなく、歯に汚れが付きにくい体質になり、虫歯菌も抑えることにつながります。

かわべ先生、子育てスイッチ

【スイッチ解説】

「よく噛んで食べなさい」と親から言われて育った人は多いのではないでしょうか。「よく噛んで食べると消化に良い」とはよく言われていることです。

でも、実は、ここで大事なのは、「噛む」という行為ではないのです。

消化に必要なのは「唾液」、しかも「刺激唾液」というものなのです。

唾液には2種類あって、「安静時唾液」(特に何もしていないときに出ている唾液)と「刺激唾液」(歯ブラシがあたったり、舌を回したときに出る唾液)というものがあります。

この2つの唾液は、成分が異なっており、「刺激唾液」は唾液緩衝能(口腔内を正常な範囲のPhに保とうと変化に抵抗するはたらき)が、「安静時唾液」の20~30倍もあると言われています。

簡単にいうと、刺激唾液の方が消化吸収を助けたり、虫歯予防になる唾液であるということです。

消化吸収の面でも、虫歯予防の面でも刺激唾液をたくさん出し、口の中をキレイに保つことができるようにすることが重要なのです。

ですから、「〇回噛んでいるから、消化に良い」ということでは、必ずしもないのです。

この視点から見て、かわべ先生が推奨している方法は、「歯ブラシを咥える時間を長くしよう」ということです。この方法で、簡単に、「刺激唾液」を多く出すことができるのです。

「歯ブラシを長い時間咥えていましょう!」

それが、消化促進にも、虫歯予防にも、繋がっています。

心も身体も、全ては相関関係にあって、常につながり、補い合って、バランスを維持しています。全てはつながっているのですから、どれか一つが正しく高まっていけば、他も高まっていくのです。

それが、かわべ式芋づる式解決法の基本的な視点です。

芋づる

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―未来歯科 川邉研次(Kawabe Kenji)

かわべ先生

1953年、愛知県半田市生まれ。歯科医師として、噛み合わせ治療や顎関節治療において、歯を削ることや抜くことに疑問を感じる。自身の交通事故による顎関節症で整体に通うなかで姿勢に着目。その後、数々の試行錯誤の末、世界初の予防歯科システム「姿勢咬合によるメソッド」を開発。削る治療から削らない治療へ、そして薬の臭いの無い歯科医院を目指し活動する。現在は、口腔内にとどまらず、全身疾患の根本的原因を捉えるトレーニング、解決を図るためのセミナーを積極的に行っている。また、20年以上の長きに渡りホワイトニングの研究・セミナーを続けており、これまでに受講した歯科医師数は、のべ1,700名以上、1,500件以上の全国の歯科医院でその技術が導入されている。著書に、「知っておきたい「最新歯科医療」」、「「身長伸ばし」5分間ダイエット」、「かわべ式 願いをかなえるハッピーノート」、「手相を描けば幸せになれる!」など多数。累計約100万部。

2020年、これまで培ってきたメソッドをまとめた『かわべ式 子育てスイッチ 〜生まれた瞬間からグングン発達する88の秘訣〜』を上梓。

◆子育てスイッチの紹介◆

本書はオールカラー!そして読みやすいペタ―っと開くコデックス装。

月齢ごとに必要なメソッドを見開きでわかりやすく紹介。

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赤ちゃんも親も笑顔で成長するためのメソッドが満載です!

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㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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