大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!
第67回のテーマは「個性の芽を伸ばす」です。
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■VOL.67「個性の芽を伸ばす」
GUESTは、木内亜紀さん。後編です。
こちらからお聞きいただくことができます。↓
これまでの「あり方研究室」の再生リストです。こちらから、過去のGUESTの対談は全てご覧になれます。
https://youtube.com/playlist?list=PLvUYkPOFnpyS2iLp9MnVMW4DXWfN8TjZn
大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。
2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。
所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。
そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。
これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。
これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。
〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司
「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。
共に学んでいきましょう!
今回のGUESTは、木内亜紀さんです。
木内亜紀さんの考える「看護の本質」とは何か。
日々、「いのちの現場」であり方の看護を続ける木内亜紀さんと、大久保寛司さんの「生きること、死ぬこと」の洞察に溢れた、お二人の対話を、是非、ご覧ください。
■木内亜紀さん
「地域ケアステーションゆずり葉」管理者
看護師。在宅看護、看取りのスペシャリスト。
日本赤十字武蔵野短期大学卒。
「かけがえのないあなたを主役に」をミッションに、地域の人と人を結び、命の始まりから終わりまで、すべての世代が役割を持ちながら生きていくことを支えている。
■地域ケアステーション ゆずり葉
http://www.chiikicare-yuzuriha.com/sayama/
VOL.67のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。
■VOL.67「個性の芽を伸ばす」
大久保:皆さま、こんにちは!今日のゲストは、訪問看護師の木内亜紀さんです。
木内:私は小学一年生ぐらいの頃から看護師になることは決めていたので、高校の後、看護学校に入って、その後、大学病院で2年間だけ勤務をしていました。というのは、学生時代に私たちの時から「在宅看護実習」というものが始まって、実習に行かせていただけたんですね。その時に病院で実習していた環境とはまったく違って、その人のテリトリーの中というか、その人が主役である場所に私たちがお邪魔させていただくという感覚が非常に新鮮で、「私はこの場所で看護をやりたい!」というふうに強く思ったんです。
大久保:亜紀さんには、お嬢さんがいらっしゃいますよね?
木内:はい。中学3年生の娘が一人います。
大久保:それだけ厳しいお仕事で、お子さんを育てていくのは結構大変じゃないかと思うんですけれど、どうでしょう?
木内:そうですね。でも、あまり育てようという風には思っていなくて、気がついたら「育ってくれたなあ」みたいな感覚なんですよね。
私自身が、そうたいした人間でないということはよくわかっているので、こんな私が、彼女をコントロールして育てたところでさして良い結果にならないだろうと思っていて、どちらかと言ったら、社会のいろいろな方に関わっていただいて、いろいろなことを教えてもらいながら、彼女が成長していけたらいいなという感覚がずっとあって……。
本当にいろいろな方に会わせていただいてますし、本当に可愛がっていただけて、「ありがたいな」と思っています。
大久保:娘さんは、小学校の時から、結構面白い話があったそうですね。
木内:小学校の時は、忘れ物とかはしょっちゅうしてくれてましたし、小学校5年生の時に、国語のテストで、一番最初に書く自分の名前が、「木内」って書いて、そのあと「はのん」って書くところが、ひらがなで書いて、間違えて「はんん」って書いてあって、しかも一回間違って消してあって、先生に二重線を引っ張られて「自分の名前は間違えないように!」って書かれていました(笑)。
大久保:珍しいでしょうね。
小学校5年生で「自分の名前は間違えないように」って書かれた人は、あまりいないかもしれないですね(笑)!
木内:算数の問題で「A地点とB地点から出発して何分後に出会いますか?」みたいな距離の問題とかあるじゃないですか?
あの答えも「A地点から誰々さんが、B地点から誰々くんが出発しました」「二人が出会うところはどこでしょう?」という問題に、彼女は「恋の予感」って書いたんですね(笑)。
大久保:いいですね!
昔、「雪が溶けたら何になる?」という問いに、解答としては「水」なんだけど、ある人は「春になる」と書いたという話を思い出しました。
木内:そういうキレイな解答だといいんですけど(笑)。
大久保:娘さんに、何かいろいろ厳しく言われることはありますか?
木内:厳しく言おうという気持ちはなくて、力づくでどうにかしようって思ってもできないというのは、ここまでの娘との15年でよくわかっているので。
夫がキリキリせずに、子育てに参加してくれたということがすごく良くて、やっぱり母親の立場だと、いろいろとガミガミ細かく言ってしまうことがあったと思うんですけど、彼は娘の成長に対してすごくおおらかで、失敗しても叱らない。もちろん、命に関わるようなこととかはすごく厳しく叱っていましたけど、そうでもないことについてはすごくおおらかで、優しく受け止めてくれていたところがありました。
大久保:じつは先日、亜紀さんからお子さんとのやりとりをたくさん聞かせていただいて、簡単に言うと、学業成績はイマイチというよりイマゴぐらいの感じで(笑)、それ以外にもいろいろあるわけですよね。
ところが、そのことを沈痛な面持ちで語られることもなく、本人も笑い転げながら、まわりも笑い転げながらお話されている。
私たちのような目から見ると、彼女のセンス、言葉の選び方とか表現の仕方が際立って優れていると感じました。
子育て中のお母さんに、ぜひ理解していただきたいのは、小学校5年生で自分の名前をひらがなでもちゃんと書けない子でも、とんでもない能力があるということです。
実はこのあいだ少しズームで娘さんとお話しさせてもらいました。むちゃくちゃ明るくて、素直な感じで、パワフルなんですね。
彼女の持っている能力を開花させたら、他の人にはないような何かがものすごく開花できるんじゃないかと。本当に将来楽しみです。
実は、私自身は、50代まではそういう発想はなかったですね。
「もうちょっと、きちんとしなさいよ!」「名前ぐらい、ちゃんと書けるように教えておきなさい!」とか。こういうタイプだったわけですけれども(笑)、今、70歳を過ぎて思うのは、本当に一人ずつに異なる個性があるわけです。
一般的には「個性の花を咲かせろ」と言いながら、実は潰している人が多くて、まさに亜紀さんの子育てを聞いた時に、個性の花じゃないかもしれない、今は。
でも、もうどんどんどんどん芽が伸びている、という印象を持ったんです。
✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。
大久保寛司(おおくぼかんじ)
「人と経営研究所」所長
日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。
特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。
著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。
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