大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!
第19回のテーマは「人間を磨く仕事」です。
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■VOL.19「人間を磨く仕事」
GUESTは、久住カオルさん。前編です。
こちらからお聞きいただくことができます。↓
大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。
2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。
所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。
そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。
これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。
これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。
〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司
「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。
共に学んでいきましょう!
今回のGUESTは、久住カオルさんです。
【久住カオルさんプロフィール】
一人一人のカラフルな人生をデザインするパーソナルデザイナー。
自由に自分を表現できる世界で生きたい・・・という方に向け、感性、感覚、感動「感」を大切に、自分を生きる人を増やすことを使命に活動。
会社員・経営者・個人事業主・既婚・フリーなど、立場は関係なく、本来の自分で生きたいと願う人が、本来の自分を発揮できるよう、ライフコーチングでその人の可能性を引き出し、フィードバックし、モノの捉え方や思考法、在り方など、自身の経験や発想からアシストできることは何でもする。
■kanstyles
VOL.19のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。
VOL.19「人間を磨く仕事」
久住:現在、私は、沖縄を拠点にオンラインで、「ライフコーチング」っていうものをベースにしたセッションの提供をしております。
大久保:ライフコーチング……
もうちょっと具体的に中身を教えていただけますか?
久住:何かやりたいんだけどモヤモヤしていて、とどまってしまっていたりとか、自分の内側に何か答えがある気がしてるんだけど、一人では導き出せない方の対話の相手になって、その人が自分の中の答えを見つけて自分で進んでいく力を本当は持っているというのを、私は信じていて、それを導き出すというかアシストするようなお仕事です。
大久保:以前は、どんなお仕事をされていたんですか?
久住:新潟で、トヨタのディーラーとして営業を6年やって、その後に異動して採用担当と研修担当、あとはCS(顧客満足)とか、最後は何でも屋さんみたいになっていました。
大久保:営業6年で業績はどうでしたか?
久住:結構頑張っていて、新人賞や、女性優秀スタッフ賞を3年連続で獲ったりしていました。
大久保:ということは、会社から見たら、なかなかやり手の営業ウーマンじゃない!
久住:ほんと、たぶんそうだったと思います。
大久保:元々そういう販売が好きだった?
久住:いや、全然です。
大久保:はあっ!?
久住:私は、18歳の時にアメリカ留学をしていて、帰ってきた時にもう1回留学したかったんですよ。
留学に行きたいので、お金を貯めようと思った時に、バイトをしようと思ったんですけど、父親から、バイトでもいいし就職しなくてもいいんだけど、新卒の就職活動って、その時しかできないものだから、「経験としてやっとくといいよ」って言われたんです。
大久保:適切なアドバイスだね、それは。
久住:そう言われたので、自分が面白い、受かったら入りたいなって思うようなところを見つけたいなと思いました。アメリカに留学していたときに、多国籍の人だったり、年齢関係なく、多様な価値観を持っている人たちと一緒に遊んだりしているのが、すごく楽しかったので……。
それで、何がいいかなって考えた時に、毎日、いろいろな人と、年齢や性別に関係なく関われる仕事がしたかったんです。
たまたま私の受けたトヨタが、来店型でしっかりお客様とお話をして、お客様と仲良く“ファンづくり”をしてから、車の販売につなげるみたいな感じだったんです。
この仕事だったら、アメリカの感じと似ていると思ったんです。
大久保:たぶん、ふつう、誰もそう思わないと思います(笑)。販売・営業の仕事は、アメリカの時と同じだという、その独特の思考回路、素晴らしいですね。そういう思考回路が、人生を決めますね。
変だとか言われようとなんだろうと、そう思っているわけだから……
思ったもの勝ちだよね。実際やってみたら、どうでした?
久住:やってみたら、本当に若い人から、全部の年齢の男性・女性と関われたんですよね。性別とかも関係なく、それで、すごく面白くて。
大久保:評判よかったでしょう?
久住:お客様たちとは、すごい仲良くさせていただいていました。
大久保:たぶん、すぐ仲良くなっちゃうタイプでしょ?
それで年配者からは、自分の娘のように扱われて、「もういい、ともかく買ってあげるよ」とかいう感じになっちゃうんじゃないの?
久住:なりました(笑)。
大久保:売ろうとしないで仲良くなって、仲良くなったら、「もう買うしかないな」というのが究極の営業なんです。
商品を説明している営業というのはレベルが低くて、人間が好かれるとか信頼されるという風になったら、「もうあなたからしか、買うしかない」となるわけです。それが本当の営業なんですよ。
営業というのは、ある意味では、人間を磨く職業だって捉えたら、面白いんです。モノを売る職業だと思うとちょっとつまんないと思うかもしれない。
ですが、あれぐらい、人間をトレーニングできる職業ってそうないんですよ。
久住:わかります。本当にこんな経験を、お金をもらいながらできるっていうのは、すごいことだと思います。
大久保:ほとんどの営業マンはそう捉えていないで、ノルマがあって、「売らなきゃ」と思っているわけです。じつは違うんですよ。
あんなに人間を磨く、禅寺に入るより、いい修行ができる(仕事はないんです)。
久住:基本的に大体好かれるんですけど、ちょっと難しいお客様とかにも出会いますし、そういう方とかが来たら、「どう対応したらいいんだろう?」とすごい考えました。
大久保:そういう時は、嫌にならなかった?
久住:好かれているより、たまにこういう人がいるほうが、「なんか自分、人間っぽいな」みたいに思って……(笑)。
大久保:いくつぐらいの時に、そういうふうに考えたの?
久住:23~24ぐらいですかね。
大久保:普通は嫌になるんだけどね。
久住:嫌には一瞬なるんですけど、「でも、またこれレベルアップするんじゃない私」みたいな……(笑)。
大久保:嫌な人に会って、全く嫌な思いを持たないというのは難しいんですよ。僕は持っていいと思っているんですよね。
ただし、一瞬で留めて、あとは次に別のことを考える。
そういう意味では、今、カオルさんが言われたように、一瞬「嫌だな」と思っても、「さてと、どうするか」と考える。
それが、メタ認識で、「こういう人がいるほうが、ちょっと面白いじゃない」という思考回路を、23、24才で持っていたというのが、すごいね。
久住:なんでそうなったのか、ちょっと自分でもよくわからないですけど、そうでした。
つづく
✳︎久住カオルさんとの対談は、中編に続きます。
✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。
大久保寛司(おおくぼかんじ)
「人と経営研究所」所長
日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。
特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。
著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。
大久保寛司『あり方で生きる』
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■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。
「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、
よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。
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VOL.19のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。
10「信頼される存在になる」
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