大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!第36回のテーマは「学び成長する喜び」です。
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■VOL.36「学び成長する喜び」
GUESTは、石原慧子さん。前編です。
こちらからお聞きいただくことができます。↓
大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。
2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。
所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。
そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。
これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。
これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。
〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司
「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。
共に学んでいきましょう!
今回のGUESTは、株式会社はちどり代表取締役・石原慧子さんです。
『自動車学校らしくない、自動車学校』『卒業したくない自動車学校』ディズニーランドが自動車学校をしたら、どんな世界を作るのだろう、をテーマに、おもてなし企業として様々な賞を受賞し、日本中から視察が訪れる、いつも笑顔の絶えない安城コアラドライブ自動車学校。
石原さんの考える「仕事を通して、人が学び成長することの喜び」とは何か。
「しなやかで揺るがない姿勢で、楽しく本質を見続けている」石原さんと、大久保寛司さんの、「人が輝く場作り」のヒントに溢れた、お二人の対話を、是非、ご覧ください。
■石原慧子さん(株式会社はちどり代表取締役)
1979年生まれ。3人兄弟、一人娘として生まれる。小学5年生の時、母親が難病となり寝たきりとなったのがきっかけで三重へ里親に出される。中学2年生から不登校になるも、努力家の性格から独学で高校入学、その後大学へ進学。卒業後、大手自動車学校での修業を経て祖父が創業したコアラドライブ 安城に入社。代表取締役となった現在、独自の経営スタイルで様々な分野から注目を浴びる存在に。全国からの会社見学に来られる経営者も多数に及ぶ。
価格競争や楽しさだけを追い求める自動車学校の経営スタイルに疑問をいだき、「命の尊さ」を伝える自動車学校としての基軸を大切にしている。
また「日本で一番安全なまちづくり」をビジョンにかかげ、地域の交通安全教室など地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる。企業における交通事故削減・人財育成にも力をいれ、交通事故削減の社員研修・コンサル事業部『人と安全研究所』を平成26年設立。平成28年3月に名古屋にオフィスを開設。平成29年からは国土交通省認定の運行管理者講習を開始。平成31年度には「輝く子どもの未来事業部」を立ち上げ、「忍者ナイン」名東ラボを開始。
■株式会社はちどり/コアラドライブ安城
https://www.coaradrive.com/greeting/
VOL.36のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。
VOL.36「学び成長する喜び」
大久保:皆さま、こんにちは!
今日も「あり方研究室」へようこそ。
今日のゲストは、愛知県の安城市というところで、「コアラドライブ自動車学校」を経営されている、石原慧子さんにお越しいただきました。
慧子さん、お久しぶりです!
石原:お久しぶりです。楽しみにしてました!
大久保:一時期はずいぶん、いろいろなところにご一緒させていただいて、お話ししていただいていました。
今、どんな思いで、経営をされていらっしゃるんですか。
石原:2年前に社名を変えまして、今、「株式会社はちどり」という会社をやっています。
何の会社かわからないように、業態を変化したような感じなんです。
事業部に教習所の部門と……企業の交通事故削減のコンサルの事業部。これは、寛司さんからパクった「人と安全研究所」なんですけれども(笑)、あと、「輝く子どもの未来事業部」と言いまして、お子さんに向けた運動教室を名古屋市内と安城で展開しています。それと、昨年から始まったばかりの「ドローン教習所」という、ドローンを扱う人たちを育てる事業です。
今、コロナ禍と言われますけれど、人は、どれだけITやいろいろなことが発達していっても、「学びたい気持ち」というのは変わらないと思うんです。
私たちは、「学びと成長」にフォーカスをして、人の学びと成長を支援して、「人が輝く世の中に貢献する」ということに変えていっています。
大久保:全国に自動車学校ってどのくらいあるんですか?
石原:1,200校くらいありますね 。
大久保:1,200校ある中で……同じようじゃなくても、業態変換をしようとしてるところって結構あるんですか?
石原:いや、どうでしょう。あんまり聞いたことがないんですけど 、そうですね、ひとつの県に1校ぐらいは私と似たように変わった人がいますから(笑)。
大久保:少子化で当然ですけど、免許を取る人はどんどん少なくなっていますか?
石原:トータルでは、最近だとニュースで報道されるのは、自動車教習所に通う人は、増えてます!
大久保:増えてるの!?
石原:増えてます。いろんな事情があるんですけど 、まず……「密を避ける」という点で、自動車はいいですよね、 公共交通機関を使うより。 たとえば、三世帯の三世代にわたるお家の おじいちゃん、おばあちゃんが、熱が出たとします。「もしかしてコロナかもしれない!」と、お父さん、お母さんが50代だったら 、10代ぐらいの若い子どもや孫に免許を取らせておいて、 「お前が病院に連れて行け!」と。(若い子が)重症化しないということは 判明されていますから 。あと、若い大学生とかにとっては、オンライン授業になってしまった 後は、アルバイトもないということが起こっています。いろいろな職業で、 学生さんのアルバイトが一番切られているので、 それなら、何にもしてないよりは、今のうちに運転免許を取っておこうと…… 。
大久保:でも、それは、見方によっては「運転免許取得バブル」みたいな、一過性にはなりませんか?
石原:一過性になるかもしれないですが、 世の中の需要と、「学ぶビジネス」= 学習業ビジネスは反していまして、 世の中が不況になると自動車学校や専門学校というところには とても人が増えます。 短大に行くよりは、専門学校に行って、いろいろな資格を持ったほうが 仕事に就きやすいという考え方ですよね。
大久保:確かにそうですよね。 将来の生活を考えると、ひとつでもふたつでも、今のうちに資格を取っておこう、というのはあるんでしょうね 。
でも、それとは別に、冒頭おっしゃられたことというのは、「学びと成長」というのは人間にとっての喜び、本質であるということです。そこからいろいろな業態を考えておられるっていうことですよね。
石原:「何をやるか」の前に、「何をやめるか」と「何をなくすか」だと思っています。少子高齢化だ、免許取得人口が減ってきた、と、これはゼロにはならないんです。来年、子どもがひとりも産まれないわけではないですけど、ただ、極端なところで、ゼロになった時にでも、「何が残るか」と「何を残したいか」をいつも考えています。
また、「車が自動運転になるぞ」とも言われますけれど、それ(人間が運転すること)がなくなった時にも、何が残るか?
やっぱり、人というのは存在し続けますから。人が学ぶということも……
大久保:なるほどね。
石原:いつ全部なくなるかわからないですから、全部自分の中ではなくなったものと思って、考えています。
大久保:若い時から、自動車学校の社長ですよね?
石原:はい。30歳の時からです。
私は3人兄弟の真ん中で、兄と弟がいますから、大学を出て、2年間違う会社で勤めて、(親の会社に)戻ってきても、あまり警戒はされなかったですよね。「後継者だ」ということでは、相手にされていないですから。(この事業に)兄と弟はまったく携わっていないですけど。
大久保:まわりは別にまさかこの人が将来継ぐとは思わないから、相手にされない。警戒もされないし、誰も慕ってもくれない。
それってどんな思いでした、その頃は?
石原:昔から空気が読めない人間なので(笑)、まったく気にもしない……。自分の目指す先しか見ずに生きてるので、「人が何を言うか」とか「人からどう評価されるか」とか、まったく……興味ないですね。
石原:まったく興味ないもんね(笑)。
もう自分が、見たい方向やりたい方向に進むという。
私自身、石原慧子さんに初めてお会いしたのは、何年も前です。
その頃、経済産業省が「おもてなし経営企業選」というのをやっていまして、人を大事にして、それなりにちゃんと結果も出てるところを表彰していきましょうというプログラムがありました。
何かのご縁で、私もその審査員になったものですから、いろいろな企業にお邪魔して、そのうちの一社が、まさに安城自動車学校だったんですね。書類審査と現地審査と、またあとで審査というんで、結構厳しかったんですけれども、その時の記憶は、結構鮮明にあるんです。
これ裏話ですけれども、実際に安城自動車学校に行った途端、もう「あ、ここは合格だな」と思ったんです。
理由は簡単で、むちゃくちゃ雰囲気が良かった。
社員一人ひとりの笑顔というかですね、雰囲気と笑顔があまりに良かったので、冒頭に「もうここは合格にするわ」と(笑)。
それから、社員の方にも何人もインタビューをさせてもらったら、全部思っていた通りで。当時鮮明に覚えているのは、会社に入られた方がほとんど、「安城自動車学校で免許を取りました」と。そして、スタッフの人たちがあまりに嬉しそうに楽しそうに働いているので、だから、そういう学校にされたんだなっていうことを感じました。
自動車学校には、若い学生さんたちも多く来るじゃないですか?
その時に教える内容は、当然免許を取ることを教えるんですが、それ以外にも何かされていますよね?
石原:そうですね。私たちは人づくりをしていますので、教育の理念に、「命の尊さと安全運転を伝え、感謝の心を育みます」というのがあるんですけれど、お客様には、卒業される時に親御さんに感謝の手紙を書いてもらいます。
大久保:それを初めて聞いた時、本当に「面白いなあ」と思いました。
でも、普通、書かないでしょう?
教習所というのは免許を取るところじゃないですか。まさか親に感謝の手紙なんて何で書かなきゃいけないのって、なりませんでしたか?
石原:そのあいだの過程で、いろいろなプログラムがあります。たとえば、教習の前は、ちゃんとお互いに礼をしてから始めるとか、教習の中でも、「今日はどうやって来たの?」と訊いて、「親御さんに連れて来てもらった」となると、「あ、感謝しないとね!」とか。
いろいろなところで、人に「感謝する心」や「譲る心」というのが、安全なドライバーになっていくというお話を随所に入れているので……そんな突然、奇をてらった感じはないと思います。
うちの会社においては、教習のプロセスを通して、感謝することの大切さを実は、少しずつ、伝えていっているんです。
大久保:だから、最後のところで、親御さん、保護者に「感謝の手紙を書きましょう!」と言った時に、皆さん、書かれるんですね。
今言われたのは本質だと思うんです。穏やかで感謝の気持ちの深い人というのは、たぶん事故を起こしにくいと思うんですよね。
石原:これはもう間違いないと思いますね。
大久保:だいたい事故を起こす時は、イライラとか誰かとぶつかってる時が多いわけです。もしくは、心が荒れている状態の時に起こしやすいわけです。そういう意味では、一番の本質を伝えておられるなと思います。
(つづく)
*石原慧子さんとの対談は中編に続きます。
✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。
■「あり方研究室」VOL.36音声配信
大久保寛司(おおくぼかんじ)
「人と経営研究所」所長
日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。
特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。
著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。
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■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。
「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。
✴︎
VOL.36のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。
6「雰囲気は仕事力」
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