本を読まなくても、ここだけは知ってほしいポイント!「ここ推しポイント」をご紹介します。
本日のここ推し書籍は、教育ジャーナリストおおたとしまささんの著書『いま、ここで輝く。~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室』
本を買うのはハードルが高いという人もいると思いますが、出版社としては、一冊の本の中で、少なくともここだけはどうしても世の中に広めたい、知ってほしいというポイントがあるのです。
その「ここ推しポイント」を、自社の利益を削ってでもお伝えしようと思います(>_<)!!
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2020年の12月末から西洋占星術の世界では、「風の時代」に入ると言われ、世の中の価値観が大きく変わってくると言われています。
風の時代、「教育」のあり方も、もちろん、これまでとは大きく変化していくはずです。
「いま、ここで輝く。」の主人公で、「次代の先生」と呼ばれる井本陽久先生。通称・イモニイ。
次代の先生とは、一体、どんな特徴の先生なのでしょう?
ただただ、子どもの”能力”が伸びることを大切にしているということなのでしょうか。点数主義ではない教育をしている先生は、世の中には多くいらっしゃると思います。私も前職で教えていたときは、その一人でした。
そういう先生にこそ知ってほしいことが、井本先生の教育観・教育実践の中にはたくさんあります。
子どもの「点数」や「学力」以外の部分こそを伸ばしたいと思い、頑張っている先生にこそ、井本先生の考え方は、「気持ちのいい新たな風」をもたらしてくれるのではないかと思っています。
ここ推しポイント①・・・「いいところ」を伸ばさない
「いいところを伸ばさない」と聞いて、「え?」と思った方はたくさんいらっしゃると思います。この言葉の意味するところは、そもそも、子どもの個性に対して「いい、悪い」とジャッジせず、「ありのままを認める」ことの大事さを井本先生は言っているのです。
井本先生によれば、「ありのまま(存在)を認める、承認する」ことによって、「子どもが勝手に伸びていく」ということなのです。
いいところというのは、その時々によっても変わりますし、仮に悪いところと思っているところも、時と場合によっては「いいところ」になり得ます。いい悪いというジャッジを入れずに、その子・その人が、あるがままノビノビと伸びていく井本先生の教室は、”奇跡がたくさん起きる教室”と呼ばれています。
井本先生の人柄が映像で見られる
テレビ番組↑「プロフェッショナル 仕事の流儀」↑です。
組織が大事という時代から、個性が大事という時代へ。しかも多様な個性の時代になると言われています。世の中を見ても、少しずつ、いろいろな価値観の人が増えてきていることを感じます。そういう時代に、先生が当たり前のように、「多様な個性・存在をありのまま認めてくれたら」、どんなに優しい世界になっていくでしょう。
ここ推しポイント②・・・「何を教わるか」より、「誰に教わるか」
井本先生はちょっと変わった先生です。笑
「ダメでいい。ダメがいい。」というタイトルの講演会も行っています。
男子のだらしなさは、直りません。だって、僕がそのままですから。かばんのチャックが開いていることはしょっちゅうあります。忘れ物も多くて、少年時代から変わっていません。
僕自身は、だらしなくて片づけられない人間なのですが、だらしない自分もいいなと思っているので、だらしない子を見ても可愛くて仕方がない。子どもにダメなところなんてない、と思ってやってきましたが、最後まで許せなかったのが「ズルさ」でした。それは僕自身が自分のズルさを認めていなかったからだと思います。でも、ズルかろうがなんだろうが、ありのままのその子を認めることができたとき、僕自身が自由になれた。許せない自分からも解放されたのです。「子どもたちのことを承認する」なんて言いますが、実は、子どもたちを通して僕自身を解放させてもらっているのだと思います。
井本先生は、若かりし頃、生徒指導をしていて自分の許せないことが増えていると感じたり、いろいろと生徒指導で思い悩んだ経験から、「先生じゃなかったらしないことは、しない」と決めたのだそうです。井本先生は、自分らしさ全開で生きて、先生としての生きざまも、子どもたちに見せているのです。子どもたちには、「好き好き好き」っていう気持ちを毎日、ペタペタ貼っているイメージなんです、と井本先生は語ります。
もちろん教える教科への理解は一流。教え方も一流。予習もものすごい量を行っています。でも、授業は型にはまりません。子どもたちが自分たちの頭で考えてイキイキとやっていることを認めるのです。大切なのは、「ふざけ、いたずら、ズル、脱線」とも言っています。遊んでいるときこそ、頭がフル回転して、やる気スイッチが入っている状態であるとは、よく言われることですが、それを授業にしっかりと応用されているのです。
これまでは、教える立場の人は、当たり前のように「先生らしさ」を求められてきましたし、塾や学校などでは、どんな先生が教えても、同じ質・サービスであることを求められてもきました。
しかし、「何を教わるか」ではなく、どんなオリジナリティを持った人に教わるか、つまり、「誰に教わるか」が大事だと井本先生はおっしゃっています。
これもまた、個性、オリジナリティこそが価値になってくる「風の時代」の価値観にマッチした考え方なのだろうと思います。
ここ推しポイント③・・・教えられたことは身につかない
「教えられたことは身につかない」・・・この言葉は、究極の主体性が大事ということを示しているのだと思います。教える側の人は、ついつい、一生懸命、多くのことを教えようとしがちですが、結局、教えられたことは、知識にはなっても身にはつかないのです。
自分が、子どもが、学んだことを本当に身につけるためには、自分の頭でイキイキと考えることが重要になってくるのです。
ここ推しポイント④・・・教育は意外にあっさりと変わる
「いま、ここで輝く。」の著者・おおたとしまささんは、本書の「はじめに」の部分で、この様に述べています。
一人でも多くの先生がイモニイ流のコツをつかんでくれれば、大げさな教育改革なんてしなくても、日本の教育は意外にあっさりと変わるかもしれない。
「教育の仕組みを変えないといけない」とはよく聞きますが、その教育をしている一人ひとりの先生がちょっとだけ変わることができれば、実は、仕組みを変えなくても一気に教育は変わる、まさに、その通りだと思います。
日本全国で企業研修を多数されている伝説の講師・大久保寛司さんも、「組織は腐らない。組織の中にいる人の心が腐るんだ」ということをおっしゃっています。要するに、「仕組みを整えることよりも、腐らない心を育てる」ことの方が、実は、永続的に腐らない組織を作れるというのです。
その言葉も、全くもって、教育の話と同じことだと感じました。もちろん、教育の仕組みも会社の仕組みを変えていってもいいと思います。しかし、大きな組織であればあるほど、仕組みを変えていくのには、とても長い時間がかかります。しかし、現場の人の心・想いが変わり、行動が変わるのは、瞬間にできることなのです。
そういう意味で、風の時代、教育がガラっと変わる可能性について気づかせてくれるのが、『いま、ここで輝く。』という井本先生のルポルタージュ本なのです。
ここ推し!番外編!・・・読者の方の感想から
感想1
私は今プログラミングを小学生に教える仕事をしてるのですが、全くやる気のない生徒が1人います。この子の為にと思って指導しがちですが、この本を読んで、見守る、認めるなどの姿勢が大切だと思いました。
感想2
イモニイを参考に、今、教えているサッカースクールで練習をしてみるといつもと反応が違うのが分かりました。
感想3
この本で、イモニイが栄光学園で実践しているポイントゲット!システムを応用して、娘にポイントカードを作ったところ少し自発性が増してきている。(中略)スマホやYouTube番組やゲームが憎らしく思うわけですが、取り上げるのではなく、子供達が楽しいと思うこれらのものを超える授業だったり、教え方が求められているのだと思います。
実は、井本先生(イモニイ)がやっていることは、特別な手法なわけではなく、先生や親など子どもと関わる全ての人が、「ちょっと気づく」ことで実践できることが多かったり、「この方向性で進んでいいんだ」と勇気づけられるようなことが多いのだと思います。
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